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LONDONからの近況:2002/05/02 (木)

松下先生

御元気にされておられますか?私もロンドンについて一ヶ月が経ちましたが、お陰様で現在のところ無事に暮らしております。こちらは1日の中に四季があると言われているように、1日の天候の変化が激しくて大変驚いております。私のいる組織について簡単に御説明させて頂きます。私は現在Imperial CollegeのHammersmith Campusで、Deparment of Cancer Medicine, Prostate Cancer Research Groupというところに所属しており、前立腺癌の進展における分子機構について研究をしております。Imperial Collegeはロンドンの大学組織であり、私のいるハマースミス校はその1キャンパスで、大学の本部はSouth Kensingtonにあります。ハマースミス校には医学部しかなく、熊大の本荘地区に相当するものとお考え頂いたら結構かと存じます。ロンドンでは最も大きい医学部および病院の一つだそうで、建物の外見はさながら西洋の博物館のようです。お話を伺うにここの病院は世界で最初にPET, CT, MRIを臨床導入した病院とのことでした。(つまり今でもその古く化石のような機械を使用しているということですが、、、)Hammersmith CampusのDepartment of Cancer Medicineには文字通りcancerを扱うラボが幾つかあるのですが、私の属するProstate Cancer Research Groupはその中の一つです。ラボはポスドク及び大学院生が合計10数名ほどいて、その殆どが20台後半です。そのポスドクの上にGroup Leaderといっておそらくアメリカでいうassistantprofessor格のpositionがあり、そのGroup Leaderが各々のポスドクを数人抱えており、そのteam leader毎にグループを形成しています。そのGroup Leaderには私をrecruitしたDr. Kyptaを含め3人のresearcherがいるのですが、一番多くポスドク(全体の半分以上)を抱えているDr. Bevanという女性はなんと私と同じ年齢です。ラボの雰囲気は非常によく、team leader達は努めてポスドクと一緒に時間を過ごそうとしており、昼食も一緒にとったりして大変風通しはよさそうです。いわゆるグループ間の争いもないようです。反面、周囲の治安が少しよろしくないせいか、皆5時過ぎには帰宅準備に入っているようです。しかも御存知のとおり、なにかあるとすぐtea timeに入ってしまうので実働時間はそんなに長くありません。ラボのメンバーは皆日本から初めてイギリスに来て英語もろくに話せない私に大変親切なのですが、それはあまりあくせく仕事をしていないので自身に余裕があるからかもしれません。Dr.Kyptaはイギリス人なのですが、Ph.D courseをドイツのEMBLで、ポスドク時代をUCSFで過ごしたというちょっと変わった経歴の持ち主であるためか、彼自身最初にイギリスに帰ってきたときには廻りがあまりにも働かないので驚いたといってました。大変長くなって誠に申し訳ございませんが、お時間のあるときにでも読んで頂けましたら幸いです。お忙しいことと存じますが、何卒御体に御気を付けられて下さい。また、機会がありましたら是非遊びに来てください。

それでは失礼致します。

Yoshiaki Kawano M.D., Ph.D.
Research Associate
Prostate Cancer Research Group Department of Cancer Medicine, Division of Medicine Imperial College